こんにちは!
教員1年目で一般企業の営業職に転職をした
“わいけい”といいます。
この記事では、
今転職を考えている20代の若手教員に向けて
僕が教員1年目で転職を決意した3つの理由
を紹介します。
この記事を読んで、あなたが転職を決意するきっかけになれば、幸いです。
僕は、教員時代から転職後にかけて
このような変化がありました。
<教員時代>
・高校体育の非常勤講師(16コマ/週)
・毎日12時間勤務(7:30~19:30強制)
・放課後と土日は部活指導強制
・残業時間は160時間/月
<転職後>
・一般企業の営業職
・毎日9時間勤務(8:30~17:30)
・土日祝は全て休み
・残業時間は20時間以内
こんな僕が、教員から転職した理由を紹介します。
僕が教員1年目で転職を決意した理由
①プライベートの時間を確保するため
1つ目の理由は、プライベートの時間を確保したかったからです。
教員として働いているときは、平日も土日祝も関係なく、全くと言っていいいほど、プライベートの時間を確保することが、できませんでした。できなかったのには、次の3つの要因が関係していました。
1.毎日、長時間のサビ残
まずは、毎日のサビ残です。
僕は当時、非常勤講師だったので、担当する授業の少し前に出勤をし、授業が終われば帰れるはずでした。しかし、当時同じ保健体育科にいた中堅の先生から、「新人が経験を積むため」という理由で、
・7:30に出勤して教官室の雑務
・他の教員の授業を見学
・放課後の部活動の指導
を強制され、毎日8~9時間程度残業をしていました。もちろん、残業代などは出るはずもなく、サビ残です。それを「新人教師だから」という理由だけで強制されていました。
2.帰宅後、深夜の授業準備
次に、毎日の授業準備です。
新任の教師のあるあるかもしれませんが、ベテランの先生と比べ、授業の準備には時間がかかります。そのため、帰宅後も授業準備に時間をかける必要がありました。また、僕の場合は自分の授業が終わったとしても帰れず、部活動の指導に行かされていました。そのため、実際に帰宅するのは毎日21時頃。その後に翌日の授業準備(授業2~3つ分)をしていたため、就寝時間は夜中の4時を回ることもありました。
3.休日は、部活動の指導
土日祝は世間一般では休日です。
しかし、部活動の指導にあたっていた僕の場合はそうではありませんでした。休日も当たり前のように9:00~17:00で1日中練習。そして、生徒全員が帰るまで教員は帰れませんでしたので学校を出られるのは18:00前後。小学校の先生や練習が休日は休みの先生は、その時間を比較的余裕を持って授業準備に充てたりもできます。しかし、僕の場合は、平日とほぼ変わらないくらいの時間に帰宅し、その後に翌週の授業準備をしていましたので、休む暇が全くありませんでした。
1.毎日、長時間のサビ残
2.帰宅後、深夜の授業準備
3.休日は、部活動の指導
以上の3つの要因から、プライベートの時間が全くありませんでした。その貴重な時間を確保したかったらというのが、僕が転職を決意した理由の一つです。
②給料が安定する見込みがなかったため
2つ目の理由は、将来的に給料が安定する見込みがなかったためです。
僕は大学生の時にも、教員採用試験を受けていましたが合格はできず、非常勤講師として働き始めました。その中でこの後の3つの要因により、給料が安定する見込みがないと感じました。
1.教採の準備ができない
1つ目の要因が、教採の準備の難しさです。
非常勤講師として働き始めると、翌日の授業準備を終わらせることに精一杯の毎日でした。そのため、筆記・面接・模擬授業・実技(僕は保健体育科だったため)と準備することがたくさんある教採の準備まで、全く手が回りませんでした。
※非常勤時代にほぼぶっつけ本番で受けた教員採用試験はもちろん落ちました。
2.高倍率な保健体育科
2つ目は、僕の教科が中高の保健体育科だったことです。
巷では、教員採用試験の倍率がどんどん下がってきているというニュースが流れていますが、保健体育科はそんなことありません。特に、僕が受けていた大阪府の教員採用試験では、高校保健体育科の倍率が未だに8〜9倍ほどあります。毎日の授業準備で精一杯の中、そんな倍率を勝ち抜く自信は僕にはありませんでした。
3.非常勤で30代突入への恐怖
3つ目は、非常勤(非正規)のまま30代に突入することへの恐怖です。
高倍率な中高の保健体育科で、かつ教採の準備まで手が回らないとなると、非常勤で30代になる可能性が高いです。非常勤1年目ですでに、給与の面でも、生活の面でもキツい状態になっていました。そのため、これが30代でも続く可能性があるのか…と考えると、恐怖で震えました。
1.教採の準備ができない
2.高倍率な保健体育科
3.非常勤で30台突入への恐怖
以上の3つの要因によって、給料が安定する見込みが全く立っていませんでした。教員の数少ない強みとして「安定した給料」が挙げられますが、それは正規採用された場合のみ。非常勤講師ではそれは叶わないから、というのも僕が転職を決意した理由の1つです。
③教採合格へのモチベがなくなったため
3つ目の理由が、教採合格へのモチベのダウンです。
実際に教育現場で働き始めてから「教採に合格したい!」というモチベーションは一気に無くなりました。それには、2つの要因があります。
1.ブラックな職場への転勤
教員には、自分が属する自治体の中で、転勤が確実にあります。転勤後は、数年単位でその学校にいることになります。
この転勤で、ホワイトな職場に行ければ、問題はありません。しかし、僕が勤務していた高校のように、
・毎日12時間勤務(7:30~19:30強制)
・放課後と土日は部活指導強制
・残業時間は160時間/月
という、かなりブラックな職場に行く可能性もあります。
せっかく、
・教職の授業を追加受講
・教採が受かるまで薄給の非常勤
という壁を乗り越えて、最初に待っているのがブラックな職場かもしれない。また、転勤先がブラックな職場で、そこで数年間は拘束されるかもしれない。そういうことを考えると、教採を合格するモチベーションがどんどん下がっていきました。
2.残業まみれな中堅教員の存在
僕が勤務していた学校にいた、30~40代の先生を見ると、僕よりも大量の仕事を振られ、僕よりも遅い時間に退勤していました。年齢が上の先生の姿や働き方は、自分自身がその先生と同じ年齢になった時のモデル像になります。そんな先生が、大量の仕事に追われ、夜遅くまで残業している姿を見ると、「自分はその年齢になっても遅くまで残業しないといけないのか…」と考えざるを得ません。中堅の教員が残業にまみれているその姿を見て、教採に合格するモチベーションが下がっていきました。
1.ブラックな職場への転勤
2.残業まみれな中堅教員の存在
以上の2つの要因によって、僕の教採合格へのモチベーションが下がっていきました。教採に合格できないと、非常勤講師としてずっと働くことになりますが、それは自分の中で受け入れられなかったから、というのも僕が転職を決意した理由の1つです。
その2:まとめ
ここまで、僕が転職を決意した理由を紹介してきました。
僕が転職を決意したのは、
①プライベートの時間を確保するため
②給料が安定する見込みがなかったため
③教採合格へのモチベがなくなったため
という理由があったからです。
転職した今は、プライベートの時間が確保でき、給料も非常勤の時よりももらえています。そのため、教員1年目で転職を決意して本当に良かったと心から思います。
今、転職を考えているけれど、転職を始める決意ができない…
というあなたも、一度転職活動を始めてみてはいかがでしょうか?
今回の記事はここまでです。
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今20代で、教員から転職をしたいと考えている人は、ぜひ一度チェックを。